かつてはラーメンと言えば醤油ラーメンか味噌ラーメンくらいしかありませんでした。ところが現在では、塩ラーメン、坦々麺、京風ラーメン、とんこつラーメンなど多様なバリエーションが増え、成熟した食品として、いろんな好みの方が満足できる料理となりました。その中でも最も人気がありメジャーなラーメンが「とんこつラーメン」。背脂やラード、旨味調味料をふんだんに使ってヤミツキの味を演出しています。そしてその対極には「京風ラーメン」や「支那そば」があります。こちらもまた現在人気であり、こってりよりもさっぱりという好みの方を満足させています。 では餃子はどうでしょう。多少の差はあるにせよ、大半の餃子は肉汁たっぷり、にんにくたっぷり、野菜を絞って、旨味調味料とラードを練りこんだ、熱々ジューシーの餃子を頬張るというのが美味しいとされています。ラーメンのように“対極”にあたる「和風」という特徴をもった餃子はまだ、そのジャンルを確立できてはいません。そういう視点から見ると、餃子というカテゴリはまだまだ未開拓のエリアがあると考えました。「さっぱり」「やさしい味」。これは今現在主流の餃子の「パンチが効いて肉汁たっぷりラードたっぷり」の対極にあたります。こういう餃子は、きっと多くの方が待ち望んでいると信じています。もちろんただ単にさっぱりしているだけでなく、そこにはラードでは出せない旨味とコクを独自の製法により凝縮しています。 世の中には「にんにくはちょっと苦手」とか「肉汁は美味しいけど沢山食べると後で胸焼けする」「さっぱりしたものが好き」という方もきっと大勢いらっしゃいます。そういう方にこそ、夏目家の「やさしい味」の餃子をお届けしたいと思っております。 |