夏目家(なつめや)は2005年に2人の夏目兄弟が創業した餃子専門店です。
夏目家のぎょうざの基本コンセプトは
我が子に食べさせたい餃子
創業当時から一貫して作り続けている看板メニューの「和風あん餃子」。
この餃子は、もともと夏目兄弟の母が我が子に食べさせるために考え出した特別な餃子でした。
当時、育ち盛りの男の子2人。
栄養満点で何個でも食べられる餃子は夏目兄弟の大好物でした。
しかし夏目兄弟が当たり前に食べていた夏目家(なつめけ)のぎょうざは実は他のどの餃子とも違っていましたが、
その事に気が付いたのはずっと後で、兄弟が大人になってからでした。
母は、息子達に食べさせるものは、出来るだけ栄養豊富で、安心安全なものを、
そして美味しくて沢山食べられるようにと考えていました。
○ 野菜の旨味や栄養を余すことなく包み込むために、キャベツの水分を絞って捨てるのではなく炒めて全てを包む。
○ ラードやニンニク、うま味調味料など子供には刺激の強いものを入れない。
○ その代わりに炒めた具材をあんかけでまとめる事でさっぱりと後にもたれず、何個でもお腹いっぱい食べられる。
○ タレなしで食べられるように、味付けは子供たちが大好きな甘辛醤油風味。
○ 包む前にしっかり火を通しているから子供たちが不慣れな手で時間をかけて包んでも安心安全。
すべては我が子を想う気持ちから生み出された工夫の積み重ねでした。
やがて兄弟は大人になり、二人とも家を出ました。
時々無性に食べたくなる「あの餃子」。
子供の頃から慣れ親しみ、兄弟の大好物だった「あの餃子」。
我が子にも食べさせてやりたい。
しかし、「あの餃子」はどこにも売っていませんでした。
どこにも無いとなると「あの餃子」への思いは益々大きくなり、
世界中どこにもない餃子なら、自分たちで作るしかない!
どうせやるなら我が子にだけでなく全国の人達にも食べてもらいたい!
一気に膨らんだ大きな夢が夏目兄弟を突き動かし、遂に餃子専門店を開業しました。
母が我が子の為に作った餃子を全国に送り届けたい!
そしてこれが店のスローガンになりました。
全国の皆様にお届けするにあたり、母の餃子に名前を付けなければなりませんでした。
にんにくやラードを使わず、優しい味付けと、和食の“炊き合わせ”にも通ずる、
食材によって加熱時間を変えて最後にすべてをまとめて一つの“料理”を完成させる調理法、
そしてなんといっても最大の特徴は最後に仕上げですべての味をまとめるあんかけ。
これらの特徴を表す名前。。。
この時「和風あん餃子」が誕生しました。